それでも推すよ~!の気持ち

BTSのデビュー日である6月13日の翌日夜に公開された「バンタン会食」で、メンバーがごはんを食べながら「これからについて」も語った動画が公開された。

 

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9周年を迎えて10年目に入る、というタイミング。

「グループとして発するメッセージがわからなくなった」「アイドルというシステムは人を成熟させないと思う」と泣きながら語るリーダー・ナムジュンの、これまでのクリエイターとして、リーダーとして、メンバーとしてのプレッシャーを考えると、「なぜ」「どうして」という気持ちには全くならないどころか腑に落ちるところが多かった。

 

「すべてをコンテンツとして発信していくところ」がBTSがすごいと思った一番の部分だけれど、同時に「つらすぎ」と思う部分も多々あった。特に、SNSでの誹謗中傷の発端はいつもコンテンツや盗撮された内容から「普通の人ならば許されることが世界的スターになった彼らには許されない」といった内容のことだった。

綿密に制作された過去のアルバムや授賞式などでの発言、公式YouTubeから発信される動画、ウィットに富むファンサイトでのファンとのやり取り、SNSでの新曲匂わせ方法、個人SNSでのバラエティに富んだコンテンツなどでの「成熟している」「賢い」「礼儀正しい&ファンを大切にする姿勢」のイメージが強固となったスターである彼らは完全に神格化されていた。

 

「アイドル」の語源は「偶像崇拝」なので、BTSは真のアイドルとなった…と言うこともできるけれど、彼らは生身の人間だしまだ20代の彼らにはあまりに重すぎる。

 

それに、本人たちも「楽しく活動していきたい」としっかりワークライフバランスを考えつつ、いまの業界構造についても一石を投じる発言をする中堅サラリーマン的なことを言っていたので、社会人歴が大体同じの自分も納得する部分が多かったようにも感じている。

 

結果何が言いたいかと言うと、誰も病むことなく、いなくなってしまうこともなく、9年間グループとして全員で一生懸命活動してきてくれたおかげで私はあなたたちに出会って人生が彩りました、ありがとう~~~~これからもずっと推します!!!!と言いたい。

 

もちろん7人でのライブを生で観ることが遠くなってしまいそうで悲しい気持ちは少しあるけれど…。そもそも、ソロでもうみんな曲は出しているけれど、いままでソロでのメディア露出ってほとんど無い気がしていて…。テテの「花郎」ドラマ出演くらいで、それ以外はドラマ出演は無いし、ブランドアンバサダーやCM出演なども7人という。これも結構珍しいのでは…?だって7人ずっと一緒なわけでしょ…?私チームでずっと同じ仕事9年やれって言われたら、大体1-2人苦手な人いるだろうから距離を置くためにたまにチーム編成を変えられる仕事の営業すると思う。

あと今回の件を「活動休止」と事実を曲解してセンセーショナルな見出しをつけてニュース化したマスコミもマスコミだけど、彼らも仕事なので…。それよりもマスコミに先手を譲った事務所の対応に怒ってます。社員を守れない上層部、本当に滅びてほし~~~。矢面に立たせるんじゃないよ。この件以外にも、スキャンダル含めメンバーを矢面に立たせすぎている事務所とても心象悪いです。メンバーが火消しをしているときもしばしば…株価の回復もジョングクのほろ酔いカラオケ個人ライブ配信のおかげだよ!!!!!!!

 

と、思っていたことを素直に書き留めたけれど、やっぱり私はずっとBTSメンバーたちを推すんだろうなと思っています。

とはいえ、自分のなかで「推し事」の境界線はきちんと引いていかなければいけないなという自戒も改めてしていきたいので、最後にいつも心に留めているユンギ先生の名言を。

 

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GQ 情熱をもって、ひとつの分野を地道に掘り下げるというのは簡単ではないですよね。好きなことを長く持続する方法はありますか?

 

SG あまり好きにならないようにすることですね。好きすぎると長くできません。音楽をとても愛していましたが、あまり好きにならないように努力した時期がありました。いまも好きになりすぎないよう努力しています。

 

GQ いまもですか?

 

SG はい、音楽を作るタイミング以外は音楽を聴きません。可能であればできるだけ音楽と距離を取っています。音楽を探すのは自分に本当に必要なときだけ。愛しすぎると、それゆえに諦めなければならないときが来るから。ある程度、適切な距離を置けば、腐らずにそれを長く続けることができます。好きな対象に意味を与えすぎると辛くなるんです。

 

BGMは、そんなユンギが冒頭ピアノを弾いたあとにピアノの上でラップする「Yet To Come」Mカバージョンで。

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