非情と感動は紙一重、それがボイプラ

ボイプラ(BOYS PLANET)にハマった。

初現場を踏むことができて、コロナ禍で息をひそめていたパリピ魂が火を噴き、同行してくれたいとこに引かれるほど叫んでいた。いとこ同様に「うわあマジかよ」と思う人は、まず1度#1~#12の約30時間を鑑賞してから言ってほしい。(30時間の重み)

 

ただ、ボイプラは手放しで「とっっっても素晴らしい映像コンテンツ!」と言えるものではなくとても非情でもあり、「私はアイドルを消費している」ということを改めて実感もしてしまう作品。同時にメディアの在り方を考えさせられる作品でもあるが、サバイバルドキュメンタリーゆえにそれでも個々人の才能は嘘偽りないところが美しく、非常にグロテスク。褒めたいけど同じくらい褒めたくない、それが私にとってのボイプラだった。

 

◆観始めるきっかけ

そもそもKCON3日目のチケットを初回選考で申し込み当たった人間なので、ボイプラデビュー組(グループ名はZEROBASEONE=ZB1<ゼベワン>)は当時はまだ1日目出演の予定だった。予定変更になり3日目出演になったことを知り、ボイプラが人気だったことやそもそもK-POPライブが初めてだったのでせっかく行くなら出演アーティストの下調べは必須…と職業病が発動し、GWに観始めることに。

 

◆ハマったきっかけ

非情ポイント1でもあるけれど、歌&ダンスができるメンバーとできないメンバーの差がとにかく激しい。かつできないメンバーは愛嬌・ビジュアル・返しで補っている面が強い。身近すぎる。

ただ、チームバトルなどを通してみんな能力や人間性が成長していく(2か月間共同生活もしていたらしい)。「これは演出かも」と思うところも多々あるけれど、華があるメンバーは絶対的に華があるし、歌&ダンスの成長が目に見えるのは大きかった。

 

特に感動した4曲▼

 

★毎日聴いている不動の1位:Say My Name(オリジナル曲)

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学生時代の告白をテーマにした曲で制服コンセプト。

かわいい系の曲は苦手だけど、曲がとにかく良い!!!!!!!

披露したメンバーも曲にぴったりのイメージすぎて、王道のアイドルを見せられた気持ち。

曲はじめの動きと歌を担当しているソン・ハンビンがアイドルの高みすぎて、冒頭からすでに目を奪われてしまい、何度も観て聴いているボイプラで一番好きな曲。

 

★完成度が高すぎる:Back Door(Stray Kidsのカバー)

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私の推しは、途中で腹筋を見せつけてくるセクシー担当・キム・ジウンですが、センターのユン・ジョンウがとにかく無双していてチーム全員を引き上げていた感じが強い。

とにかくそれに尽きるステージなので、ジョンウには何が何でも今後活躍してほしい。

 

★これぞF4!ボイプラでの実力者揃いぶみ:TOMBOY((G)-IDLEのカバー)

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そもそも音程も違うので超かっこいい。

4人中3人はデビュー組ですが、惜しくもデビューに漏れてしまったイ・フェテクはそもそも現役アイドルでPENTAGONのメンバー兼リーダー兼プロデューサーなんですよね。そりゃうまいよ!って感じだけど、ハモるパートといい、ラップパートといい、全員が全員いい仕事をしていて練習生は嘘では?と思えます。

 

★個人能力テストの課題曲:Here I am(オリジナル曲)

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この曲とても中毒性が強く、個人ミッション曲ということで披露シーンのたびに必ず聴かされて覚えてしまうのと、「Wow 빛나 빛나 빛나 빛나 빛나 Yo」の部分が踊り回りながら歌うパートで音程のブレが激しい&発音の強さでとにかく耳に残る。あまりに歌う人泣かせ。作詞作曲者は鬼。

この曲は番組のテーマ曲でもあることと、個人ミッションでセンターを争ったソン・ハンビンとジャン・ハオの友情が生まれるきっかけ…的な曲である。ジャニーズでいうと出会うべくして出会った完全シンメすぎるそのストーリー、全オタク必ず刺さると思える。半ば演出かと思うけれど、本人たちが自然ならそれで良いです。

 

ここまでマイルドにハマった理由をまとめたうえで、KCON参戦の感想。

 

★KCON感想

デビュー組(ZB1)、めっちゃよかった………。歓声OKと聞いて「そうかあ…」みたいなテンションだったのにあら不思議、ZB1登場の瞬間はキャーしか言っていません。いい歳になってもキャーは言える。

 

1曲目が「Here I am」、個人ミッションから見ている曲なので号泣。むしろイントロだけでも泣ける。歌もダンスもかっこよくて泣ける。センステ20列目くらいだったので、惜しみなく見えた。泣ける。前述した完全シンメのハンビンとハオのパート、会場の全オタクが泣いてた。

 

自己紹介やゲームコーナーをした後にトロッコに乗るという…。ここで推しのキム・ジウンを肉眼(視力0.3でも見える距離)で見ることができたけれど、写真・動画のまんますぎて「実在してる」という気持ちに。生きてた。

同乗していたキム・ギュビンは顔が本当に拳くらいしかなくて、人間か?!?!とリアルになってしまった。アイドルがんばっているけれど、ふとしたときの表情が普通すぎて親近感がすごい。

別トロッコできた、絶対的エースのソン・ハンビンはずっと絶対的アイドルだった。抜け目がなさすぎる。デビュー直後とは思えない肝の座り方すぎる。それでも21歳の青年なので、背負わないでねという気持ちに…。

同乗していたリッキーはとっても華があって漫画キャラかと思ったけれど、しっかりキャラに迷っていた。きっとこうしろと言われただろ…という振る舞いと、そんなことできない!という間で葛藤していた様子がすごい。

 

事前にAmazon Musicで配信されていた公式プレイリストは「Here I am」と「Jelly Pop(オリジナル曲)」が入っていたので2曲目は「Jelly Pop」が有力と思われていた。

が、前述のとおり「Say My Name」通称セマネに狂わされていたので、最後まで希望を捨てずに同行するいとこにも会場入り直前までセマネをプレゼンし、コーラスも教えていた。

 

結果、9人でのセマネですよ………。ありがとう……生きていてよかった……と本当に心から思いました。それぐらい好きな曲を肉眼で見て聴けるとは。

 

最高すぎて涙をまた流しながら、初ステージを目撃することができた。

メンバーたち緊張していたんだろうな、と思えるほどに自己紹介で持ちネタをやらないところとか、声張らないところに1年目を感じた。

とはいえ「ヌナ、サランへ~」をユジンがやったら他ペン狩りと100%言われていたと思う。

 

▼最後にKCONでの9人の印象

キム・ジウン:いままで写真や動画で見てきたまんますぎてかっこいい。かっこいい以外の感想が出てこない。実在している。

 

・ジャン・ハオ:アイドルという感じなのに緊張していたのかどこか控えめだったけれど、それでも観客の声に常に応えてくれた。ハオ×ハンビンの仲の良いやりとりがナチュラルすぎて悲鳴が。

 

・ソン・ハンビン:ザ・アイドル!!!!!!!!!絶対的エース。表情もころころ変わるし、歌もダンスも完璧であった。

 

・ソク・マシュー:常にキラキラの笑顔で踊り回っていて、かわいかった…。自己紹介の持ちネタ、次はぜひやってほしい。

 

・キム・テレ:セマネが上手すぎて感動。ボーカルラインとして強い。朗らかでいとこが心奪われていた。

 

・リッキー:華がありすぎる。キャラへの迷いがすごい。マンネラインなのでもっと伸び伸びさせてあげてほしい。キザキャラじゃないよ!

 

・キム・ギュビン:映像で見ていたときとのギャップが一番すごかった。顔が小さくて背が高くて手足が長くてダンスが映える。ただ、映像で見ていたときのようにふとしたときの表情が普通すぎてとてもかわいい。そのままでいてほしい。

 

・パク・ゴヌク:メンバーも認める「ジャイアントベイビー」。デカくてオールラウンダーなのに話し方や振る舞いがかわいい。どう考えてもマンネと思われていたと思う。ボイプラ最終順位発表のコメントが好きすぎて3回観たけど、そのときの印象そのままだった。

 

・ハン・ユジン:緊張なのか控えめだったけれど、パフォーマンス以外の移動やアクションはぽやぽやしていて、歩くと音鳴ってる?という感じだった。「ヌナ、サランへ~」はあたためている武器だと思うことに。

 

mdpr.jp

 

ファンクラブに入り損ねたけれど、全員元気に2年半の活動を楽しんでほしいなと心から願っています。